いままでのお話はこちら↓
「ちんこの手術物語 その1 ―始動編―」
「ちんこの手術物語 その2 ―電話編―」
「ちんこの手術物語 その3 ―来院編―」
「ちんこの手術物語 その4 ―手術前編―」(…つづき…)
麻酔によって完全に感覚を失ったおれの下半身。
いや、ここはあえてこう言わせてもらおう。
完全に感覚を失ったおれのちんこ。もう恐れるものなんて何もないぜ。いじくりまわされて勃起する心配もねえ。なんせ触られてるかどうかすらわかんねーからな。むしろ勃起しても気づかねーから知らないうちに勃起しててもおれはまさか自分が勃起してるとは思ってないから実際に勃起しててもおれは何も恥ずかしくないのですよ。
あとはただ時間が過ぎ去るのみだぜ。
と思っていたのですが、なんかされてるのは何となくわかる。わかってしまう。おれのちんこがいじくりまわされてる的ななにか。
歯医者で歯を抜くときのような、一応麻酔で感覚はほとんどないはずなのに、「うっわ、いままさにおれの歯が引っこ抜かれてるぜ、うぎゃああ」みたいな感じ。
人間の脳はすごくって、例えばレモンを目の前でぎゅうーって絞りながら「口の中でレモンの酸っぱいのがじわーって広がってく」とか言われると、実際にレモンを口の中に入れてるわけじゃあないのに、思わず唾液が出てしまう。ってバキに書いてあった。チャンピオンで読んだ。
つまりなんとも言えない感覚に襲われるのですよ。いままさにおれのちんこが切られてるんじゃなかろうかって想像してしまうと、もうおれの心はちんこの痛みでいっぱいになる。ちんこで胸がいっぱい。いっぱいいっぱい。
一言でいうと、
すげープレッシャーを感じる。シロッコが近づいてきたときのクワトロさんの気持ちがいまならわかる。おれはニュータイプかと思った。ってかニュータイプかと思うほどの余裕はおれにはなかったw
もうネックレスを触ってみたり、二の腕に爪を立ててみたりとなにかしてないと気が狂いそうになるんですよ。人はちんこの感覚を失うと発狂するんだなと思った。ちんこを大事にできる大人になろうと思った。
とりあえずそれが
一時間半続きました…。ようやく手術がおわったときには、おれは
半分気を失いかけてたぜ。ナースの姉ちゃんがおれのちんこに包帯をくるくると巻いて、一週間後に包帯を交換して、二週間後に抜糸しますよとおれに告げた。
とりあえずおれは「パンツの穿き方なんですけど、ちんこを上にして穿くのと下にして穿くのはどっちがいいですかね?」とデブの方に聞いてみたら、上にして穿いた方が負担が掛からなくてよいと言われた。
おれはおもむろにちんこを上向きにしてパンツを穿きなおし、まるでジェームス・ブラウンのように颯爽とクリニックを後にしたぜ。
ようやくおわったぜしかし完全におわったと思われたおれの苦しみは、実はまだおわってはいなかったのであった…。
(…つづく…)
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